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表1-6 衛星を利用したグローバルな移動通信システム

  

LEO

MEO

システム名

IRIDIUM

ORBCOM

GLOBALSTAR

I-CO

ODYSSEY

衛星数

66

24

48

10

12

高度

780?q

785?q

1,410?q

10,355?q

10,454?q

提供サービス

音声・データ・メ
ッセージ・測位等

音声・データ・メ
ッセージ・測位等

音声・データ・メ
ッセージ・測位等

音声・データ・メ
ッセージ・測位等

音声・データ・メ
ッセージ・測位等

サービス開始

1998

1997

1998

1999

2000

事業社名

モトローラ社

ORBCOM社

Loral Corp.

f-CO社

TRW.Inc.

資料出所:『宇宙産業基本問題懇談会報告書−宇宙産業の離陸に向けて』1996.6宇宙産業基本問題懇談会他

 

表1-7 マルチメディア通信システム(衛星による固定通信システム)

 

LEO

GEO

システム名

TELEDESIC

ギャラクシー/スペースウェイ

アストロリンク

サイバースター

衛星数

840

20

9

3

高度

700?q

静止軌道

静止軌道

静止軌道

提供サービス

音声・映像・データ
などの高速伝送

音声・映像・データ
などの高速伝送

音声・映像・データ
などの高速伝送

音声・映像・データ
などの高速伝送

サービス開始

2001

1999

2000

1999

事業者名

旧マッコーヒルラー社
(現AT&T社)

ヒューズコミュニケーシ
ョンズ・ギャラクシー

ロッキード・マーチン

ロラール・
エアロスペース

資料出所:『宇宙産業基本問題懇談会報告書一宇宙産業の離陸に向けて』1996.6宇宙産業基本問題懇談会他

 

性や開発コストの高さなどから政府による支援が積極的に行われ、欧州では欧州宇宙機関が、米国ではNASAや軍が、開発費や初期需要などを負担しているという背景がある。1996年6月に発表された「宇宙産業基本問題懇談会報告書」では、わが国でも自前の宇宙産業の保持が不可欠であり、年間の予算規模が米国は日本の16倍、欧州は3倍という格差を是正するには、競争力を維持できる程度の予算が確保されなければならない。また、参入する分野も、現在熾烈な受注合戦が展開されている既存の静止衛星市場ではなく、今後市場の拡大が期待される中低高度周回衛星の分野でのキーコンポーネントの実績を築くことが重要であると述べている。そのためには、宇宙産業の利用を促進するよう、宇宙を利用した情報化の推進やインテリジェント交通システムの検討など関連事業部門と有機的に連携し、積極的な事業展開を図っていくことが重要である、との提言をしている。

 

?B 全世界的衛星測位システム(GPS)

GPS(Global Positioning System)は、米国国防総省を中心として開発された

衛星による電波測位システムで、1993年12月から正式に民間での使用が認められた。原子時計や軌道追跡制御技術、衛星位置精密決定技術などを用いて高い精度が得ら

 

 

 

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